詩人:甘味亭 真朱麻呂
そんなこんなでぼく悲しいのです
そんなこんなでこんな今です
そんなこんなで満たされました
そんなこんなで片づきました
いつの間にか
涙にもおさらばできた
ほら言ったとおりでしょ
今日に 今日に 今日にたどり着いた瞬間にはじけた気持ちは空をも超えてく
今日しかない笑顔
今日しかない涙
繰り返せばやがてどんな笑顔もどんな涙も浮かべられない闇が僕を…
その先は言わずともわかるだろう
そんなこんなできっと僕は悲しいのです
そんなこんなできっと僕は嬉しいのです
悲しくて嬉しくてすべてが不満ですべてが同じだけ愛しい
そんな矛盾した気持ちを抱いたままの僕は行き止まりの壁の前いつまでも立ち尽くしたまま
傘も差さずに雨の中意地を張って涙か雨かわからなくなるくらいびしょぬれになって
本当ばかみたい
本当あほみたい
そんなこんなで
そんなこんなで
僕は僕を僕自身で恥じる。