詩人:どるとる
生きることはとても
悲しいこと
生きることはとても幸せなことでもある
転んだ傷跡 埋めるのは 多分時間じゃない
優しさだったり情けだったりするんだよ
逆に心に風穴空けるのは
誰かの思いやりのなさだったり 良心のなさだったりするんだな
たびたび生きる自信をなくしては自分の存在自体を疑うけれど
それでも生きることはいいことだ
だってこんなにも楽しくて うれしくて
たまに思うよ
僕は生きるために
昨日死ぬのをためらった
それは正しい選択だったと
だって後悔してないから だから
ナイフのような悲しみに 胸をえぐられる時は これからも生きているかぎり 来るけれど
その痛みは言ってみりゃ生きてる証拠
大丈夫 大丈夫
確かに僕は生きている
だってこんなにも 悲しくて でも うれしくて 生きることがたまらなく たまらなく
声にならないくらい 素晴らしいと思うから
明日も命をつなぐ
リレーを続けるよ
明日の僕に命のバトンを渡して
泣いても 泣いても
泣き足らないほど
生きてる喜び 教えてあげるよ
生きる悲しみも
生きる喜びも
いつか たったひとつの明日のために 消え去るけど
それでも 僕はリレーを続けるよ
明日も命を懸けて
リレーを続けるよ
明日の僕に命のバトンを渡して
ゴールはまだ見えない
ゆっくり ゆっくり
急がず 歩こう
リレーは始まったばかりさ
歩くように生きよう
競うんじゃなく
争うんでもなく
心から生きるために生きよう。