詩人:どるとる
何もない 休日の朝
ベランダに出て しばらくぼんやりしていた
空を見上げ ふと気づけば もう日は暮れて 耳に届いたチャイムの音
ああ 悲しいような
うれしいような 僕らの毎日は思えば泣いてばかりだけど
ほらねあとから考えると小さなことが幸せだったりするんだよなあ
当たり前な日々 それが一番幸せなこと
わかっているのにね
僕らはいつも 欲ばかり張って 気づかずに幸せな毎日を鼻で笑っている
茶柱が立っていた
今朝のときめき
あんな気持ちでいつも笑えたらいいのにね
ため息が出る
僕は何を欲しがっていたんだろう
走っても走ってもそこにはなにもないのに意味のない時間を生きていた。