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詩人:甘味亭 真朱麻呂
どんなに笑おうかなと自分を励ましてみても
やっぱり気持ちには逆らえない 本心は泣きたいよと言うんです
強くありたい
いつでも大切なものを見失わないためにいつでも いつでも
でもさ強いってどういうことかな
泣かないことが強いなんてぼくは思わない
気持ちに正直で素直な人ほど強い人さ
わかってるのにね
なんで世の中はそうさせてくれないの? せめて涙くらい流させてよと言いながらあとで泣いているけど
花は散っては枯れる物語みたいに生まれ変われなどしない
もう夢など見ないと誓っても現実の冷たさやきびしさを忘れるためにキズをいやしたがる
それがぼくら 人間の性ってものさ
なるべくなら笑っていたいけどそれでも悲しみに出逢わずに笑ってばかりいられる道なんてないからどこかで笑えず泣きそうなぼくがいる 今日だって
ちがう道をえらんでもかならず悲しみはぼくにつきまとうから逃げられない
ずっと 死ぬまで
いろんなことに泣いて
いろんなことに笑って
そんなふうに日々は風のように過ぎていくんだね
それがときに楽しくて時間を忘れてしまう
でも悲しみに暮れているときは泣いちゃう
明日も明後日も世の中に涙を見せまいと強がるぼくは生まれる
それでもやっぱり見てないとこでこらえきれないぶんの悲しみはあふれ出す
だから みんな
そうさ みんな
泣いちゃうんだね
泣いちゃうんだね
明日もまた泣くこと知ってしまいすぎてるから。