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詩人:甘味亭 真朱麻呂
静かなぼくの街の夜空に満月がぼんやり見える
あれはいつか流れていった遠い日の流れ星かな 想像は小さなおとぎ話を頭の中に広げる
素敵な素敵な日じゃなくてもあなたがそばにいてくれれば
悲しみなどどこかに吹き飛ぶよ 不思議に
この愛の気持ちをあらわしきるにはあまりに言葉じゃ伝えきれなくて
語りたいのは山々だけどなんだかそれじゃ気がすまず
ぼくの心がゆるさず
ポーンとまんまるい満月が窓辺にゆらゆら波打つ光を差したら涙を拭って笑おうか
切り分けたケーキが明日の喜びも透かすテーブルに並んだら紅茶を淹れていただこう 召し上がろう
素敵で素朴な此の夜に
素朴で素敵な此の夜に。