詩人:甘味亭 真朱麻呂
切ない胸の内を誰にも話せずたまりにたまっていくばかりの悲しみ
ずっと遠くで揺れているまだ見ない不安がファミリーのようにまとまってこっちをうつろな瞳で見てる
ぼくを見ている
それはそれは悲しい物語
それはそれは悲惨な毎日
時は刻まれていく
止まることもなく
願ったってムリだとわかってるから何ひとつムリなことは望みもしないまま
夢も未来も投げ捨てた
切ない風に流した涙を今さら取り返せはしないから
ぼくはつかの間の長いリアルに息を殺したたずむ
今は苦しくても
やがて願っても苦しくはなれぬ日々が来るからそう思えばちょっとは楽になれる
気持ちだけ楽になれる
昨夜も窓から見てた
まぶしい星空
今夜も窓から見える
暗闇と星の散らばる空
悲しみと喜びみたいだ
なんてなあ
笑うぼくは眠るだけに忙しい。