詩人:甘味亭 真朱麻呂
不安げな足取りはまるで綱渡りをするように危なげだ
そんなぼくらはまっとうに愛し合えるわけもなく
幼い子供のままごとみたいにただ自分の意見をそれぞれぶつけ合っていた
愛し合うという意味さえわからず
なんとなくで日々をやり過ごしていた
つまらない日々が続いていった
それはとても苦しいから本当は仲良くやっていきたいのに
なぜかこの綱渡りうまく渉れないのさ
揺れる綱 ふるえる手 高鳴る鼓動
不安げな足取りはますます危なげになるばかりで自分でもこわかった
愛の前 笑えなかった
やめたい
やめられない
綱渡り
綱に足をかけたら最後まで
行かなきゃならないらしい。