詩人:ワタナー
愛する事を忘れた狼
独りでどこに行くのだろう
昔の自分はこんなに寂しくなかった
昔の自分はこんなに虚しくなかった
愛する事を忘れた狼
独りで生まれ故郷に帰る
母の声を思い出したくて
母の香りを思い出したくて
愛する事を忘れた狼
独りで恋人の行方を探す
あの時気付いてやれば良かった
あの時止めてやれば良かった
愛する事を忘れた狼
独りで寂しく笑ってみる
だれのためなのだろう?
なぜ悲しくなるのだろう?
愛する事を忘れた狼
星の数を数えてみる
思い出せない
思い出せない
あの時の感情はなんだったのだろう?
星の光を闇が包んでいた
昔見た時は壮大で美しい星空
今見れば
儚い夢のよう