詩人:どるとる
満月がふたりを照らしている
そしてふたりは手を繋いでいる
こんなありふれた恋の一場面を永遠に閉じこめたいね
ごめんねも言えずに日々を流した
君がいることをいつのまにか当たり前なことだと思ってしまった僕がいた
君の存在は光り輝いて
こんなにもこの僕を好きだと言ってくれるのに僕はただそうですかですましてしまった
満月が明日を照らすように君は僕の明日を照らす光だったのに
今 気づいたよ
君がいなくなった
この部屋には
光がない
暗闇の中 僕は行き場をなくしてさまよっていた
リアルな日々の中にいてもさまよっていた
光よ 戻ってきて
今度は間違いなく
愛させてください。