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詩人:甘味亭 真朱麻呂
サーカスの動物のような扱いにも負けないで笑って 笑っていっそピエロになろう
まるで僕らはお偉いさんにとっちゃ見せ物でしかないのでしょうか
他人の評価とか感想におびやかされてなんのために頑張ってるのかもわからなくなります
こたえはいつもYESorNO
言い訳なんかもってのほか
YESとNOのあいだには意見も何も通らない 細いゴボウも通りゃしません
一切合切処分したい
そんな日々ならおことわり
でも従いたくないのになぜか僕らはおかしなもんで正しいことにはなぜか逆らえず首輪をつけた犬のように
わんわん ペロペロ甘い蜜を吸うためにいやなことにも笑顔でこたえる云うこと成すことすべてが裏返し
時々そんな自分がわからなくなる
一体 僕はと思います
自分の小さな人権さえやたら忙しそうなパレードの中へ流れてゆく
その波にその波に流されてゆく
汗をかいて 体中痛めて ついには病気になる
それなのに笑顔でなんてどう考えたって不可能ですぜ
社会の旦那
だけれど悲しいことにそれを時々忘れてしまうのか巨大な憎しみや恨みつらみさえつかの間の喜びで休んでるうちに消えてしまう
だから今もいやでもなんでも生きてるんだね
そう思う
でも僕はこうも思う
僕らの日々はなんですか?サーカスですか?
社会はまるでムチで僕らを叩くサーカスの団長かい?
サーカスなんか嫌いなのに綱渡りしてる時もうすぐきれいな夕暮れが見える
そんなちっぽけな喜びに笑っている僕は僕を知らないあいだに愛してる
本当に辞めたいけどそれと同じにここにいたいとも思う
いつまでも僕はそんな矛盾した定まらない思いを抱えたままサーカスの役者のようにピエロ気取って二足歩行の動物みたいにただ従って綱渡りするのかな
明日もこれ以上無い本当の僕を見つけるためにサーカスにまぎれ込む
しょっぱい涙を強い涙で隠して。