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詩人:甘味亭 真朱麻呂
心に隠れてる本当の気持ちは汚すぎてとても人には話せないし打ち明けられない
こうして今生きている僕のことをすごい目でにらむ奴らを憎しみでころしてやりたいとたとえ思ってても人をあやめたらいけないこと知ってる僕は心の中で思うだけ イメージの中じゃ何度もころしてるけど僕にはそんな大それた勇気なんかない
隠してるつもりはないけれど
なんだか口にするのも気が引けるくらい見た目よりずっと果てしなく心は野蛮なんだ
常識も素養も何もないよ
人にほめられたもんじゃない
ああ そうだよな、ここで何気なくあくびなんかする今も
悲しみを憎む気持ちがあるなら生まれてしまったからなんて思ったりもするけど生まれられたからこそ感じれる喜びに笑う僕
悲しみのせいにするな
生まれちまったなんて思うな
生んでくれてありがとうと伝えるくらいの度量を見せるんだ僕よ
絶え間なく流れる涙はゆくえさえ告げぬまま河のように流れていく
ただそよそよと風のように
僕が生きてる意味
もし聞かれた時は
きっとこうこたえるだろう
たとえば空をオレンジ色に染めあげる夕暮れがきれいだからさ
それだけでそれだけで生きてると言えたならきっと大好きなあの人も微笑(わら)ってくれる
心の中は汚くても愛する君がその汚さを洗い落としてくれる
生まれたころのようにきれいにはならなくても少なくても大好きな君を愛せたり人に優しくしたりはできるはず
それだけあれば僕は明日も変わらず生きていけるんだ
あふれる涙がおしえている
この気持ちのこたえ
いつまでもわからない秘密は秘密のままつづいてくけれどすべては夕暮れがきれいだからみたいなくだらない理由で生きてみるのもいいのかな
もっと深いこたえが世界にはあるとしてもただそれだけで僕は生きたい 生きたい
明日も生きてやる
もらい受けたこの命を時間いっぱいまで。