詩人:どるとる
無知な僕らの
知らない世界では
簡単に人の命が
散っている
瞳には届かず
映りもしない世界で
今日も誰かが泣いてる
僕らにはわからない
境遇を背負った 人たちの涙が 視界の果てで いつも
一瞬のあいだに消え去っていく
人の命は簡単に奪うことができる
でも奪うことはできても生み出すことは甚だ難しい
向こう側から来て
向こう側へ消えてく
僕らの宿命
好きなときに向こう側には行けず
向こう側へ行ってしまえば戻ってはこれない
それが僕らだ
向こう側には何がある
向こう側には何もない?
行ってみなけりゃわからない
向こう側に行った人たちはどうしてる?
生きていた頃より幸せなのかな
自由なのかな
数少ない選択肢の中から選び出した道の向こう側で すべてを忘れて 笑いあえる日は来るかな。