詩人:どるとる
涙がこぼれたら
はらはらとほほをかすめたら
なぜか優しくなる
涙がこぼれたら
ポロポロと地面に散らばったら
元気まで逃げていく
生きることが辛いよ
生きることが悲しいよ
僕は甘いのかな
僕はおろかなのかな
僕には何があるだろう
僕から優しさをとったらなにも残らない
宛もない旅路の中 行き場のない思いを抱えては ひとりで背負う日々
悲しくないわけはない
切なくないわけはない
涙がこぼれたら
どんな言い訳も慰めにはならないね
生きる自信がありません
涙がこぼれたら
光のない闇に心は閉ざされてしまう
今見えている目の前の優しささえ 疑わしい
おろかなほどに繰り返す
涙は拭えど 流れてくるの
なぜだろうか
答えのない問いかけ
詰まるところは
詰まるところは
なんだろうか
孤独の闇にのまれてく
はじめてじゃないのにこんなにも生きることが辛いのです
もう何度も思うのに今度ばかりはこぼれる涙を抑えきれない
それでも嘘をつくんだよ心に
強がる自分は弱い証拠さ
ほらね涙がこぼれたら 本音まで散らかるよ部屋の中
僕はどうすればいい?
生まれてきたことを
生まれてきてしまったと思う僕の明日は薄曇り
希望など見えるわけはない
空がいやに遠いな
太陽まで僕を避けているようだ
涙がこぼれたら どこまでも沈むよ
深く深く 悲しみの水底に 僕は落ちていく
這い上がるには きっと時間が必要さ
それまでわがままな僕でいさせて
明けない夜はないと言って
どんなに希望が薄れても生きる気力は消えないと信じたいから。