詩人：海

死神に何度か
微笑む度に

なぜか思う

忌み嫌われる
存在なれど

実は…

天使なのではと


髑髏の仮面の下で
瞳を赤く染めて
祈りをそっと
口づさんでいるのでは
ないかと…

死神とは…

天使の形の果て…

もしかしたら
神よりも
痛みと哀しみと
苦しみを

知っている天使では
ないのかと

ふと思う