詩人:soRa
明日の空の青さをいつも願っていた
つま先に力を入れていつも前のめりでいた
そんなんじゃとても空なんて見えないのに
それでも空の青さを願っていた
僕を寂しくさせるのは
部屋の明かりを消すことでも
降り止まない朝方の雨でも
今にも切れてしまいそうな
街路灯の明かりでもないんだ
見上げる事の出来ない僕の心の空
ただそれが寂しいだけ
澄んだ青き空は
きっと広き海との境をなくし
全ての者に力を与えてくれることだろう
こんな窮屈な暮らしと
逃げ出してしまいたい程の現実を抱えて
いつのまにか諦めかけていた物の多さに気付いた時
あの日大きな人の胸の中で見た空の青さが
僕の頭をよぎって行った
明日の空の青さを今日も願う
少しだけ上を向いて
それでも精一杯だけど
ほんの少し上を見て
僕の心の空の青さを今日も願う