詩人:麗華塵
それは小さな森の幻想
幼い体に白き髪を揺らし
幾時も愛する人間(ひと)を思った
小さな命の唄…
ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう
出会いはいつの日か
病で苦しむ貴方を見つけた時
どうしようもない感情が私の胸を貫いた
世界もまた病に犯され
腐った大地が地平線を覆った
私はただ貴方を守りたくて
私はただ貴方を守りたくて…
ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう
「自業自得だ…人は自分のセカイの為に神から授かった大地を黒く染め、今その報いを受けている。ラプソディ。何も感じることはない。貴女はただ美しい白き髪でいて…」
次に逢ったのはいつの日か
貴方は逞しく成長し
愛する相手も見つけたのね…
他の者は笑うけど
私はただ貴方を守りたくて
私はただ貴方を守りたくて
ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き髪 黒に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう
白き髪はもう黒く染まってしまったのに
貴方への想いが黒く染まらないのは何故?
いつまでも貴方を守っていたかったけれど
小さな私には
もう…
ラプソディ
その小さな命震わせ
ラプソディ
白き命 無に変わろうとも
愛する人のため
今日も大地の毒を喰らおう
守りたい、ただ貴方だけを…
守りたい、ただ貴方だけを…
守りたい、ただ貴方だけを…