詩人:咲麻
綺麗になったね大人っぽくなったねそう言って誰かが笑いかけるコンタクトがなきゃ何も見えない真っ赤な口紅はまだ引けない足のつま先はズキズキと痛んで真っすぐ歩けない今ここでこのヒールが折れてしまえばいいのに色づき作った自分を全て脱ぎ捨ててしまえたらいいのに大人っぽくなった私は大人だと認識してしまったあの日から子供だということを必死に隠し歩いた颯爽と痛みを隠して歩いた「明日、天気になーれ」そういって跳ばしたハイヒールは曇り空しか占えない