詩人:山鳩
あの日君が僕の言葉を求めなかったら僕が君の瞳の奥にある哀しみに気付かなかったら今もこうして僕の眼前で愉快に笑い声を上げていたのにずっと友達のままだったらこんな苦しみは生まれることは無かったのに君は僕のこころの奥に消えることの無い後悔を残していった十月の乾いた風に吹かれてもう涙も消えてゆくこんな心地いい季節嫌いな季節君の精一杯の綱渡り潔い決心に僕はひとりの女をみる