詩人:甘味亭 真朱麻呂
いつまでも途絶えない人の流れ
目では見えない憎しみと悲しみの影
偽りと虚栄が蔓延る世界
そして今日もこの街の何処かで誰かが泣いている
流さなくていい涙が街にため息をつれて溢れる
孤独な仮面の下に隠した
醜い感情も
心に秘めた悲痛な悲しみも
全てが私を悩ませ続ける
そんな私はまるで行き場をなくした哀れな堕天使
瞬きをするその一瞬の暗闇に怯えて
今夜も夢を見る
現実と何一つ変わらない夢を見る
雨降る空をさまよって
それでも未来を信じてる
救いようのない
善人という仮面を被った哀れなペテン師
輝くネオンの向こうには
誰も知らない明日があり
僕たちは皆同じ場所へと向かって歩く。