詩人:甘味亭 真朱麻呂
自分と他人との違い
その隙間 下手をすれば永遠
その人の持つ考え方や特技の違い
その距離 下手をせずとも永遠
届くことはないその力 人生画法 生き方
ひとつすらつかめないその人との明らかなる違い 根本からの違い
だから 僕はあなたとは違う でも近づくことはできる
でもどんなに近づいても重なれはしない
それが本人と別人の違い
偽物は偽物 本物にはなれない
真似は真似 その人にはなれない
見間違えるほど似ていても何かが違う
そうその何かがいつも邪魔をする
他人にあこがれてばかりで自分のスタイルを見失う僕の
気づいたら
バカらしい
でもうらやましい
あの人の素質 力
手に入れられない力
皆同じじゃダメ
自分だけ 一人だけってところが魅力でしょ でしょ
それが私とあなたの違い
愛はそこには加入できない
友情も肉親さえ関係をなくす
他人 家族うちも仲間うちも関係ない
他人は他人 自分以外はすべて外野
それが違いと違いの違い
大まかの違いの中のいくつにも枝分かれした蜘蛛の足のような無数の違い
それが違いと違いの違い
絶対的な違いを証明し決定づけるもの
必要なようで必要じゃないような必須的なもの
時に邪魔さを感じてしまうもやっぱりそれがなくては自分と他人が一緒になって独自性もなにもなくなる
だから必要なんだ
その違いと違いの違いは
でも忘れないで
何が違ってもひとつだけ重なるもの
それが気持ち 心のつながり
その繊細な一本で人はかろうじて他人とつながってる
たぶん永遠に切れないこの世でもっとも強い材質のなにものにも言い難い見えないつながりの糸
それだけは違いにはふくまれないかもしれない
それだけは同じなんだと思う
違うもの
同じもの
素晴らしいふたつです。