詩人:どるとる
夢を見たよ 僕以外誰もこの世界から居なくなった そんな夢を
その世界ではもう働かなくても 誰も文句を言わない
その世界ではもう躓いても誰も笑わない
理想の世界
それでもひとりじゃ
会話も続かない
独り言になってしまう どんなにイメージ膨らませても 目の前にはただ 昨日のようにたくさんの人がいたかのような きれいな世界が そこにあるのに
ひとりじゃ 寂しいよ
ひとりじゃ 悲しいよ
きっと僕は誰かが
いるから ここにいられるんだよ
きっと誰もが誰かの存在に助けられ 救われて ひとりきりでなんでもやれると勘違いできるくらいにさ
誰かの 存在に当たり前なほど さり気なく僕は生かされている
たわいもない会話の端々に 愛や優しさをそっと織り込んで
せめて悲しいこの世界で なるべく誰も憎まぬようにと 絶え間ない愛をくれる あなたに僕は生かされている
誰もが誰かに生かされている
あなたという存在は
まるで 青空に浮かぶ太陽
見返りもなく 照らしてくれる
あなたという存在は
まるで 夜空に輝く月
ただそこにいるだけで 輝かしい
あなたという存在にいつも 気づかされる
大事なこと 大切な気持ち 自分の愚かさや浅ましさ
どれほどあなたに比べたら 僕など醜く汚いか 教えられるたびわかるんだ あなたという存在は僕にとってかけがえのない
この世界で一番 誰より大切な人だと
僕の人生に なくてはならない人だと
あなたという存在に今日も僕は生かされている
あなたがいるから僕はいる
あなたが笑うから僕も笑える
あなたが励ましてくれるから僕は強くなれる
あなたが愛してくれるから僕は孤独じゃない
あなたという存在に教えられたんだ
僕は僕という存在に誇りがもてたんだ
今日も愛してるよ
回り続ける
地球の片隅
ずっと変わらない
思いが此処にある
あなたという存在が。