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詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕たちは真っ直ぐに続いた
一本の道をよろめきながら
落ちないように少しずつ前へ前へ進む
当て所もない旅の中
吹きすさぶ風は私の歩みを危うくさせる
照りつける日差しは私の喉を渇かせる
吹雪く季節は私の心までをも凍えさせる
だが私は進むしかない
進む以外に道はない
進めば進むほどに振り返ることを忘れてしまう
気がつけばあの頃の私はもう年老いた老婆か老父である
そんなことにならぬよう
私は一瞬一瞬を悔やまぬように
噛み締めながら生きていく
踏み出す一歩はそれだけの重みがある
大きな一歩だ
決して揺らぐことのない未来を一心に見つめている
ただ真っ直ぐに
時に力強く
時に弱々しく
僕は先の見えぬ未来に
理想の夢があることを信じている
だからこそどんなときでも手加減はしない
自分に厳しくしている
自分を信じているからこそ厳しくしている