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[141581] やみとひかり

詩人:甘味亭 真朱麻呂


心のヤミが晴れたらヒカリに会いにゆこう
誰かを裏切った数だけ今日は誰かを愛してみよう
なるべく優しくしよう

それだけで心はだんだん光で満ちる
それだけで心がだんだん丸くなる

優しい形になる

自分を優先するか
他人を優先するか
関係ないのかな
自分の遠慮や気遣いは無駄に終わるのかな

優しさや愛などもう滅んだ世界なのかな
いくら他人に優しくしても恩義を仇にするような人ばかり蔓延るのかな

喜びにひたるときは闇など嘘のようだからヒカリはきれいにただ映る
けれど闇に染まるときは優しい人も怒りを禁じ得ない

ただ光に 優しくされればそちらにふらふら
ただ闇に ちやほやされれば今度はそちらにふらふら
僕はそのあいだを行き交う
どちらを住まいにするとはなくただ光と闇のあいだを僕は行ったり来たりする

彷徨える旅人
光を纏いながらも闇にも惹かれてしまう
正しくもなく悪すぎでもない中途半端な心をもつ人々

それが我々人間である

とてもおそろしく
とても複雑な
絡まる糸のよな
DNA思わせるもの
構造は複雑
でも仕組みは簡単
そんな気持ちに今日も躍らされてる

やみとひかりのこの浮き世で座りたくもない未来という名のベンチに座りながらなぜかあたたかい日向の中僕は生きる
ただ生きる

宛もなく目的もなく希望もなくただ生きる
ただ旅をする。

2009/03/28 (Sat)
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