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詩人:甘味亭 真朱麻呂
飛び立つつばさもなくいつまでも地上でじたばたしてる少年が見つけた光
心の瞳は失明したのかなにも見えない
いつからか夢を忘れた少年は大志の代わりに抱えたもの
それは大きな大きな悩みだった
大人になった今も少年は悩みをぬぐえず闘ってる
逃げず闘ってる
だから少年は大志の代わりに悩みを抱く
大きな志を抱くまえに悩みを抱くのだ
飛び立つつばさもなく
旅に出る時間も金も勇気もなく
少年はただ空を見上げて鳥になりたい
願いながら地上を歩く
歳を食いながら運命のうえを歩く
僕も歩く
死ぬまで人は旅人だからさ