詩人:どるとる
気づけば こんな未来を描いてた
枠からはみ出した 絵の具が 僕らしさを
そこに残してる
どんなにくだらなくても僕は僕なんだ
言うことはもう多分そんなに無い
太陽が焦がした 昨日の涙や 言い訳の数々 全て過ぎたこと
とりあえず明日へ
わき目もふらずまっしぐら
闇の中へも行く
とりあえず家まで
寄り道もせずにまっしぐら
涙さえ持ち帰る
ああ 言葉はなくても なんとなく伝わるような
そんな二人が暮らす部屋 愛ならあふれんばかりに
そんな二人が織りなすストーリー あらすじもなく続く
台本は要らないよ
セリフは自由自在
アドリブだけで会話する日常
お茶が沸きました
夢から覚めました
それでは恒例の
キスをしようか
ああ 煌びやかなドレスも何十万もする宝石もないけど
それでも必要なものだけで それ以上の幸せに二人は包まれて
だからこそ二人は 何もないからこそ 欲にまみれず あるだけのもので満たされてる
台本があるなら
破り捨てよう
セリフは多種多様
常識さえ蚊帳の外
お茶が冷めました
夢は見なくなりました
それでも恒例の
キスはやめません
それでも恒例の
キスをしようか
老いさらばえた二人の未来にも 花があるように
愛をあたためよう
心を育もう
当たり前なことを
当たり前といえる
そんなただ同然の幸せに微笑もう
現実という絵の中で
力尽きるその時まで
愛は何がなんでも愛のままだから
大丈夫 理屈に合わないのなら 二人の解釈で 乗り切って行こうよ。