詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕はこう見えても理不尽が夜な夜な踊る世界の金の亡者が徘徊するダーティタウン産まれです
やがて昼間にも理不尽がしのびやってきて
人のきれいな心を汚していった
つまらないことではじまるケンカみたいにあとで考えたらばからしくなる
理不尽はいつもそんな隙間につけ込んで人を意のままに踊らせる
心はダンスがお好き
いつでもお相手を探してる
悪魔でも簡単に手を貸してしまう
それが心
だから今日も誰かを傷つけてしまう 誰かを泣かせてしまう
正しいことばかりじゃつまらない
退屈死してしまう
でも ダンスは疲れるよ
ほどほどに
悪いことも度が過ぎれば罪がちらつく
だから人は小悪党にとどまる 臆病者
されど それが人間らしさなんじゃない
今夜あたり踊る三番街
行ってみようかな
よそうかな
考え中!
コーヒー
流し込む
暑くて噎せる
火傷した!
三番街の喫茶店
頼むのはいつも決まってカフェオレ
コーヒーはこわいよ
だからいつまでもいつまでも僕は小悪党
ゴッサムシティみたいな悪がはびこる街でもちっぽけな犯罪しかしない小悪党
頼むのはいつも決まってカフェオレ!
甘い!
けど
おいしい
ヤミツキ!