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詩人:甘味亭 真朱麻呂
モナリザの微笑みが僕をあざけるように笑ってる
未来を夢見る時などもう過ぎて今では明日を生きるのにさ
精いっぱいなんだ
もういい加減
死にたくもなる
未来は散ってしまった 手には今なにもない
手のひら 目の前
あの日 あの時 あの瞬間
燃えてしまったよ
いいんだ 好都合だったから
叶えたかった夢など何もなかったしね
なぜか笑いながら瞳に光る涙 流れる
本当はね あんな夢
こんな未来 あったけれどなんだかイヤになっちゃった
そして出来上がったこんな今
未来など求めなくてもいつの間にか決まった希望がなけりゃそれなりのとこにはおさまるだろう
そのほうがよかった
それなら楽だし
傷つくこともない
そんな未来を手に入れた だけれどどこかよどんだ幸せ
未来散る
過去燃える
すべては墓の中へ
骨になるまで
このまま
好きでもない
日々を繰り返し
繰り返し生きよう
死ぬことが罪ならばそう思うことさえ罰当たりなら
僕は生きて笑ってやろう
無様な自分を
そうやって
繰り返す日々に罪はあるのか
僕なら慈悲を授けたい
神は心がないのか
存在すら嘘なのか
僕にはわからないけれど
未来はもうないのも同じで過去は思い出ごと灰も残らず燃えた
そんなふうにしか思えない僕をゆるしてほしい
なぐさめの言葉もないなら 今は自分をとことん責めさせてくれ
それが僕に残された命綱。