詩人:どるとる
涙がまるで結晶のように輝いて
僕の瞳からこぼれ落ちる
明日がどうだとか
そんなこと言う前に
守られるべきあなたよ
僕に守られてはみないか?
祝福の鐘楼は鳴る
この場所で
雪崩のように続く
日々になだれおちてゆく
僕は限りある結晶
いつか跡形もなく砕けて消える
限りある時間の中だけで輝きを放つ
僕は音楽家
死ぬまで響かせるよ
命あるうち
死ぬまで
僕は輝き続ける
死んでたまるか
寿命という名の
死に神が迎えに来るまでは
僕は生きていくよ
結晶みたいに
輝いて
結晶みたいに
砕けていっても
永久に
永久に
輝いて。