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詩人:甘味亭 真朱麻呂
ああ また ダメだ
今日も涙が降るよ
ほほを伝って流れる涙が熱く冷たく心をぬらす
涙はどこへ流れてゆくのだろう そんなこと関係ないのに
宛もないのにどこへ旅立っていくのかが気になるんだ
次から次に流れる涙も少しすりゃ嘘のように跡形もなく消えるけど心には確かに泣いたあとが残る
記憶はずぶ濡れ
走り去ってゆく後ろ姿に寄り添う涙が見える…あれはいつかの僕かな
霧雨の中で僕が見つけた光は瞬く間のうちに姿を消す
今日はもう寝よう
悩むのはまた明日
心は唄う
なみだ模様の心の空はまだ晴れないけれど
いつかは晴れる
今はそう信じて
絶望しないように
希望に寄り添ってる 頼っている
明日、晴れなくても今日と同じ雨でも
今日と同じように目をつむれば哀しみもいくらかがまんできる。