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詩人:甘味亭 真朱麻呂
真っ白い紙が一枚あるとしてその紙にこれから始まる人生の気持ちを一言で書いたとしてそれは死ぬときにも書くとして例えばそこに「楽しみです」と書いたとしたら自分は死ぬときも「楽しかったです」と笑って書けるだろうか?
そんな自信さえゆらいでしまうのは人生が少しずつ楽しみから億劫になってきたから
生きるうちにいろんな億劫なこといやなことを知ったから素直な思いさえなくなってだんだん変わってきたんだと思う
だからこのままじゃ僕はただ死にたくて死にたくてやっと今日をむかえられてうれしいです早く死ぬのが楽しみですと書いてしまいそうでこわいんだよ
今 見えている人生の景色 その景観
あの日見えていた人生の姿 そのかわりよう
まるで間違い探しみたいに探せば出てくるわ出てくる間違い
甘く見ていた…
そんな卑屈な言葉が今は似合う
そんな今がなぜかマッチしてしまう
けれど僕は生きる
そちらを選ぶ
なぜか正しいんだと頭の中で理解して
間違いさえも甘く見て有無を言わずむりやりに手渡された運命に嘆くばかりの自分に優しい言葉を投げかけて
日々は今もスピードを変えずに進む
着々死へと近づきながら いつも。