詩人:甘味亭 真朱麻呂
流した涙の数だけ
明日には希望があり
かみしめた悔しさのぶんだけ未来には夢がふくらむ
おしえられた正しささえ今さらになってなんだか頼りない
降り続く哀しみは果てしない大宇宙
それか底のない海
やさしさが欲しい
愛情が足りない
いつもそんなもののせいにして僕は思う
限りなく深い疑問がちらつくから
今日も朝から夜にかけてずっと悩んでる
こたえなどないのかとさえ思う
つぶやくようにそっと風に問う
運命が嫌いな訳じゃ無いんだ
ただ知りたくてわからないから聞くだけ
単純なことさ 明確なこたえじゃなくてもいい
だから問う
神様の口から聞きたくて
何故に心に雨は降る?
いつまで降るのか
きりもなく問う僕
そうしているあいだにも雨は僕を隙間もなくぬらす
満たされた心がまるで海のようで笑える
そんなわけはないけどこの涙は真実さ
何故かはわからないけど神様もこたえられないならお互い様だね
架空の創造主様…
地球は残酷で冷徹な人間の愚かさをうかがうように静かに回る
僕はただその中で人間として生きる
この涙やこの汗は少しでも地球に活かされてるか 動力源になってるか
くだらないけど気になったよ
涙はただ流れ
笑顔はただ素敵に
日々に彩りを添え
僕は合わせ鏡の日々の向こうで振り返ったり先を見越したり現在地を確かめたりして歩くのさ
目指す場所に光あれと願いながら
さめざめと降る雨の中をひた走る。