詩人:どるとる
何処にあるだろう
心さらけ出して
それでも
穏やかな風が吹く
そんな場所は
何処にいるだろう
心むき出しにして
それでも
優しくほほえんでくれる
そんな人は
楽園を探していたような気がします
楽園を探しているような気がします
今も昔も 相も変わらず
楽園を求めていたような
だけどそうでもないような
どこか諦めにも似た空虚感に包まれて
それでも気づいたことがある
そうだ 此処こそが楽園であり地下の牢獄でありまた天使たちの羽根を休める場所なのだと
楽園は最初から此処にあった
楽園にいながら楽園を求めていた
それでもこの楽園は僕らの理想のはるか最下層で なんの意味もなく 僕を暗闇に閉じ込める
楽園にいながら 地獄の炎に焼かれる
楽園にいながら 鬼のしごきに遭う
そんな僕らは幸せか
そんな僕らは不幸せか
楽園よ 母なる地球よ
我が父よ 我がふるさとよ
こたえるがいい
眼に浮かんで 輝く
この楽園よ。