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[141739] だった、もの

詩人:甘味亭 真朱麻呂


今この目に見えてる 大切なものよりも
ずっと過去に残された古い記憶の傷跡
大切だったものを再度大切にするべきだ
例え戻らないものだとしても思い出すだけでもまた哀しみを乗り越えたことになる

偉そうに僕は言う
君は少し首を傾げる
大切にすべきは過去か未来か現在か
きっとその場その場今この時後悔を残さない日はない
今を大切に そう言ったところで後悔はつきものだ
だから振り返ったり先走ったり人間はするんだね
でもいいと思う
後悔という言葉がある意味はしてしまったあとに悔やむという意味だから
後悔がない人なんかいないようにその言葉が存在したり自分が後悔するのはちゃんと意味がある
そう思う
だから今この時にもしかしたら後悔を残すかもしれないということにおそれず猛進していけばいい
むしろ後悔を残すことで今という尊い時間にいい意味での傷を残し今を思い出すきっかけにして思い入れにすればいい
そう思う

だから だったという過去の宝物も今大切なものも含め大切にしたい
そう思う

心の中にいつまでも光る記憶に思い出すとっかかりがある限り僕は忘れない
何度でもよみがえる
思い出したいときならいつでも

だからだったなんて過去になったものもそう思うことでだったから今でも大切なという気持ちに変えたい
時間は戻らなくてもせめて大切なものを思う気持ちは過去にしないで常に今に集めたい

だから 大切だったものの棚から今でも変わらず大切なものという棚に移し替える僕
ちょっとずらすだけだ
簡単だ

大切な大切な思い出は今思いひとつでより輝く光を手に入れた
心もどこかクリアに透き通る。

2009/04/01 (Wed)
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