詩人:さみだれ
羊が黒いのに変わったとき、私は眠った
おそらくキリのいい数字だったのだろう
夢の中ではいよいよ世界の終わり
夜明けと共に魂ばかりが漂流するらしい
季節はわからない
花を知らないから
太陽が沈み、月に祈りを捧げ
一日を終える
そればかりしか私にはできない
インスタントは苦手だ
世間でいう正確な時間を知らないから
羊の代わりに音楽をかけた
その時初めて私は世界と繋がった
あなたと同じ時間になれた
夢の中では相変わらず世界の終わり
魂には意思だけがあり
それ以外には何もない
悲しい物語だった
2012/01/28 (Sat)