詩人:どるとる
ただなんとなく暮らしているようで
誰にだって生活の所々に涙のあとや隠れた傷跡があるものさ
今日も不器用に働いて
日が暮れたら帰ります
切なさ引きずり自転車漕いで 住み慣れたアパートへ
この窓からは 夜が広がりまぶたを閉じれば 宇宙のようにたくさんの想像が星のように輝きます
文句や愚痴も言いますが、実際 結構 満足してる
世界中見渡して知る自分の幸せの度合い
もう何ひとつ願いません
もう何ひとつ求めません
ただ、長生きはしたいしまだやりたいことは山ほどあります
だからまだまだこの街で幸せ探していたいのです
生きる人を幸せな雰囲気に包むような不思議な街よ
悲しいこともまだまだありますが
いたらなさなど優しさと持ち前の機転の良さで 補って
明日も変わらず 歩いていきます
そんな幸せな街の住人は 今日もなんとなく暮らしているようで たまに子供のように泣き崩れる
それを知らない人たちがどれだけそいつを傷つけようと
神様などいないこの世界では報われることのほうが珍しい
それでも何度だって立ち上がり それでもそいつは生きるんだ
幸せな街の雰囲気に包まれて 志取り戻し 傷だらけの体 引きずって 優しさだけはなくさずに 歩いていきます
地図さえもない いい加減な神様が いつしか蒔いた種から 生まれたような僕ですが
明日も笑って 生きていきます
人に愛されるより
人を愛せるような人を目指します
例えそこに意味は生まれなくても
僕は気にせず 笑います
幸せな街で今日も
変わらない街の雰囲気に包まれて
あくびなどして
歩いていきます。