詩人:どるとる
目だけでは人の痛みや涙には気づけないよ
ありのままの景色しか映らないから
大事なものを見つけるときや人の心を見るときは
目より心を働かせて人の痛みを知るのだ
他人というだけで人との間に見えない壁をつくって 関係を拒んでも
生きている限りは人との関係は断ち切れない
だから時には人を死ぬほど憎み命さえ奪いたくなる
だけど時には人の優しさにふれまた人が好きになる
今日も人の中 僕も人 あなたも人
人として 変わらない営みの中 生きているのです
花が咲いたらいつかは枯れてしまうように
形あるものには定められた終わりがあるから
僕もいつかこの道の果てで跡形もなく消え失せるだろう
だけどだけどそれでも生きていく
明日もまた笑いたい
人の中 あなたやあなたと ありふれた会話の中 ふつうの毎日を当たり前くらいに思ってるけれど
たまには誰かに感謝したりもして
なんとか 生きているのです
人として 世知辛いこの世の中 耐えているのです
人として 変わらない営みの中 生きているのです
笑っているのです
泣いているのです
いらいらしたり怒ったりもするのです
それでも 生きているのです
それはなんと素晴らしいことか。