詩人:どるとる
せっせと穴掘り 今日も明日も汗を流して働くよ
人ももぐらも似たようなもんさ
さっさと切り上げ 仕事が終われば たまには寄り道 飲んで帰るよ
人ももぐらも似たようなもんさ
もぐらの1日も
人の1日も
違うところはほとんどない
人と別の生き物比べて どちらがえらいとか上とか下とかない
概念を拭い去れ
もぐらの1日はこうして終わる
地下へ地下へともぐってゆく
人の1日もこうして終わる
疲れた顔でも楽しそうにテレビ観て笑う
そんな1日はとても楽しくて たまに悲しくて 泣きたくなるけど
頑張る気持ちがいつだって必要さ
無理しない程度で明日も行くよ
もぐらは日々を掘り進むように行くよ
僕ももぐらに負けじと行くよ 行くよ
穴から顔出して 舌出し笑う あいつの愛らしいこと 愛らしいこと。