詩人:甘味亭 真朱麻呂
耳をすませばきこえてくる水の音
目をとじて心を落ち着かせないときこえない微弱な音
それはよくきけば
地球の涙
いつか誰かが流した涙
地球ができて今までどれくらい経つのだろう 何万年じゃきかないだろうな
はじめて地球に生まれた人は僕の先輩よりずっとはるかに先輩だ
そして地球ができてからいったいいくつ人は悲しみに泣いてきたのだろう
少し気になるけど途方もないね
その時代 その時代にきっと今と同じような悲しみがあるはずだから先の人をうらめない
きっと昔は今よりもずっと不便な生活だったろう
でも今のようななんでも便利にこなせる未来を知らない昔の人からすればどうでもいいね
でもこの空はずっと同じ空だから昔と今はつながってる
時間の流れを感じさせるとても不思議なものさ
今まで流してきた人々の涙の青さで地球は青く染まっていつからか木も生えて天高くそそり立ち 人類が誕生した
この愛はたとえれば地球くらいだよ
大きさでいうなら宇宙くらいもあるよ
そんな突拍子もない言葉で君と笑いあう今はこの先どの時代を見渡してもみつからない
時間の流れやそんなのから比べれば僕たちの愛なんか小さいけどそんなの無視して僕らは愛しあう
今日も心は涙で満たされてる
僕が小刻みにふるえて右に左に揺れるたび気持ちもいっしょに揺れる
地球よ 宇宙よ 今僕はたったひとつの誓いを心して叫ぶ
眼前に広がるすばらしい偶然よ 命あることの美しさよ
見上げた視界を埋めつくす世界よ 名前も知らないなん億万人の人々よ
きいてください
僕はあの人が大好き
だから愛したいと思う
命をかけて ずっと
この命 燃え尽きるまで
そんな誓いをすべての命をつかさどる母なる地球の前で誓うからもう約束された幸せ 裏切れない
そして今度は君にきいてほしい この思いを。