詩人:シゲヲ
人の命はなんで
ここまで脆いんだろう?
一緒に過ごしていたあの人が
消えるその瞬間
私は笑っていた
きっと笑っていた
しらずに友達と家族と
笑っていた
一人で旅立つ者を見送ることも出来ずに
笑っていた
旅立ってしまったあの人は
あの人の表情は
嬉しそうに……笑っていた
おかしを、くれたね?
ちっちゃかったとき、歩く速度をあわせてくれたね?
なんでさ……運命ってこんなに皮肉なんだろう
最後に、最後の、言葉がさ……
「ありがとう」なんて
だめだよ……
白い骨は
ぼろぼろになっていて
わからなかったよ
あの時、あの日、あの場所で……
振り返っていれば
……振り返ってあげれば
よかったな……
私の一番尊敬できる人だったよ
天国に、天国で
幸せに……