詩人:高級スプーン
張り詰めた部屋
片割れと二人
目を血走らせ泣いている
どれだけ互いを
傷付け合えば
応えてくれるんだ?
沈んでいく問い
こんなにも痛いのに
傷口が見つからない
私一人じゃ分からない
痛みの在り処を
答えてくれる片割れを
ずっと探してた
いつの日かと
いつの間にか
巡り会って僕は
かけがえのないものを
手に入れた
この人しか居ない
それなのに
理解り合えず
傷付くばかり
生まれ変わった時には
一つの器に
二人の魂を
片割れの流した
血を辿っても
自分とは結ばれない
黙する痛みが
辺りをさ迷うだけで