詩人:甘味亭 真朱麻呂
恋に落ちるのはほんの一瞬
その一瞬で僕は君のこと好きになる
一瞬だけで恋に落ちる
はぐくむのは長い時間を費やすのに始まるのはたった一瞬
ふしぎな出来事
恋する出来事
僕はその一瞬に恋をして心奪われる
君はまるで手際がいい泥棒だね
まったくかなわないや
そしてまた僕の時間を華麗に盗んでゆく その代わりにかけがえのないときめきをくれる
すぐにメロメロになる 見上げれば満月の夜
-予告状-
「あなたのハートを今夜奪いにいくわ」
是非来てほしい
そしてキリもなく君は求める 僕のハートを盗みにくる
そんな夢の中で僕はとても幸せ
時間はやがてタイムアウトをむかえる
しかし僕らの物語はずっと死の向こう側でも続いてる
絶え間ない追いかけっこ
そんな気がするふたり
そこには決まりきったルールや辻褄あわせに焦ることもないとても自由な時間さ
だからときには傷つけあう 優しすぎて大事すぎて心がふるえるから
でもそれが恋人というものだと仲良くいるときはとキスをしまくる 裸で抱き合う
愚かな傷でさえその一瞬の笑顔や涙ですべて報われる
そんな瞬間に出逢える僕は幸せだ
君がただそこにいるだけで僕のつまらない日々はバラ色だよ
鮮やかに踏み出す道に明かりを落とす
些細な出来事でさえそこでは奇跡
言葉にならない思い
それでも愛はただひとつの呪文で悲しみさえ輝かせる魔法
恋泥棒 また僕のハート奪いに来てよ
窓から呼びに来てよ
にゃーお にゃーお
猫の鳴き真似なんかして僕をそのユーモアで抱きしめてよ
悲しいほどの人生だからその人生に最高の喜びを与えてよ
君という愛を 使命じゃなく義務でもなくただ愛したいからという曖昧かつ素晴らしい名目で僕を愛してよ
ずっと死ぬまで
この意識 闇に沈むまで
一緒にいてね 君よ