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詩人:どるとる
僕は行く 宛もなく行く
僕は行く 地図さえもない旅をする
風に行き先を尋ねて
僕は行く 宛もなく笑う
僕は行く 時のオールを漕ぐ
名前のない明日へ行く
そこに今日があり
そこに終わりがあり
そして始まりがあり
僕が生きる
ただそれだけのこと
生きることに意味はなくても 理由見いだせなくてもそこに僅かでも希望があればいい
迫り来る朝
差し込んだ陽射しに
僕は勇気をもらって
また一歩ずつ進む
答えははじめから
何処にもない
ただ僕らは生きるべくして生きている
自分が歩く道は
自分でつくるもの
もう僕は振り返らない
道は足元に続く
太陽、水、光、風
その全てが命を象る
ひとつの証
希望という名の舟に乗り 我が道を行く
聞き分けのないこの背中に今日も理想を映している
幾ばくかの不安さえ感じないその笑顔に
僕は希望を見ている。