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詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は僕だ 僕は僕だ
常人とはちょっと違うのかもしれないけれど
間違いも正しさも教え込まれてもその通りには思えないのです
正しいことは正しいと僕も思うけど間違ったことがはたしてだれにでも間違いなのかとも思う
例えばひとつの間違いは僕にとっては正しさなのかも そう感じた旅の途中
やさしい世の中を望んでもそこには人を蔑む影あり
僕だってもうだいぶ世の中を見てきた
だからこそだからこそ思うんだ
世の中の光と影
僕は僕だから僕じゃない僕にはなれない
このまま だれになにを言われても僕のまま進むよ
間違いも正しさも僕が決める
どうせいつか死ぬんだからさ
そのくらいは許される
それ以上の悲しみはないから
死ぬ運命を与えておいて自由を奪い縛る世の中が憎い 憎い 憎い
それが愚かな憎しみでもそれが僕の出したこたえ
ねじ曲げられない思い
誰かが誰かを熱く思うように僕は憎む 憎む 憎む
だから だから
僕は世の中を憎む
単に都合いい訳じゃねえんだ
誰だってそんな理不尽に人権の無さをかいま見てる
嘆きの涙
孤独な夜にポツリ 夜空に浮かんだ月
おまえもひとりかい?
ああ もうなにが正しいのかなにが素晴らしいのかわからない
汚された正義 野放しにされた悪
まばゆく照り返す光もどこか黒ずんで見える
空気も人の心もすさんだ排気ガスのよう
便利になったぶんどこか人間が退化した世の中だな。