詩人:Ray
生と死の狭間が本当に存在するなら
きっとここだと思う。
ねぇ 僕はこんなにも駄目で情けない人間なのに
それでも毎日を生きてる。
ねぇ あの娘は
あんな逆境で辛いのに
それでも毎日笑ってる。
ただ『人生』という使命を与えられた同じ人間なのに
こんなにも違う。
生きていること
基本的なことは一緒なのに、
そこでその人が持つ
不安や痛み
哀しみ 喜びは
程度も機会も自由で
上手く生きるのも
下手に生きるのも
自由。
『人生は重いよね』って苦笑して話した僕ら。
笑っても泣いても
楽しんでも苦しんでも
どんなにあがいても
人生は一度きりしか
負わされない。
当たり前なことだけど、それが恐い。
あの娘は今日も笑ってる。
『泣いてもいいんだよ?』って言ったら
泣かないと決めたんだって答えた。
僕自身がいつか
幸せになれなくても
あの娘やみんなが幸せになれるなら
それでいいと僕は思う。
偽善なんかじゃないと思う。
自信を持ってはっきりとは言えないけど
みんなの笑顔が
確かに嬉しいから。
僕は泣いてたっていいんだ。
あの娘が笑ってられるなら。
人生は一度きり。
僕の人生は
これでいい。