詩人:どるとる
今日もおはようと言ったと思ったら
早送りされたみたいに気づくとおやすみと言っている自分がいる
こんなふうに日々は風のように過ぎ去り
悲しみも切なさもまるで無かったみたいに笑えてしまえる
三日月が光る夜
雲はなだらかに夜空をただよう
そんな夜や
憂うつな朝を
繰り返すだけの日々
そんな日々も愛せるふしぎ
抱いたまま
たった一杯のカフェオレ飲み干すまで僕は生きるのです
そしてまた繰り返す
バカみたいに繰り返す
同じように
おはよう そして
おやすみなさい
繰り返し繰り返す
そんな日常会話も
なんだか
優しく響く
言ったり言われたり
そんな繰り返しがなんでかな
とても幸せさ
君の声やあなたの声やおまえの声が僕を満たしてゆく
僕ははたして君らの心を満たせてるかな
たったふたつのこの言霊で
もしも満たせてるなら幸せだな 僕は。