詩人:どるとる
知らず知らず 傷つけて
知らず知らず 傷ついて
お互いにお互いを傷つけあっても
得るものはないよ 失うものばかりだ
どっかの国が 科学力もないのに ミサイル飛ばした
そんなニュース 鼻で笑った こんなに人々がお互いを助け合って生きてるのに
なにばかなことやってるんだろ
足の裏にある魚の目
ちょっとした汚れ
気づかないあいだに
世の中は少しずつ腐ってゆく
自分の靴底を見つめなさい民衆よ
薄汚れた靴底にへばりついたガムのような悪を
貧しい人が唄う 土くさい唄声や 働き者の人が唄う努力に満ちた唄を僕は愛したい
他人の靴底の汚さを詰るならば自分の靴底の汚さを見つめ直してみなさい
自分の靴底も磨けない人に他人の靴底の汚さは詰れない
星の数ほどの人がいても僕には誰ひとり責められない
僕には誰ひとり否めることはできない
あなたの靴底より僕の靴底は汚れている
その汚さがわかっていても僕はそれを汚いとはいわない
汚いと言ってしまえば全てが壊れてしまうから。