詩人:甘味亭 真朱麻呂
涙を流すのはきっと本当の優しさを知るために流すんだよ
本当の悲しみを知る人は本当の痛みも知る人だから人にも優しくできるんだ
この涙は今は冷たいけれど
少しずつあたたかくなるんだ キミを愛せるようにやけどしないくらい適度な温度に変わるよ
涙はどこへ流れていくのかな
涙を流せば大半のことは許されてた時代はもう過ぎたんだ
過ちは邪魔くさい責任をともなう
ボクはもう大人なんだ
でも忘れてない
あの涙 あの夜の事
無意味じゃない誰にも馬鹿には出来ない
あの涙は あの涙だけは
笑顔よりも親密な仲をもつボクと涙
いつからか閉じ込めた感情とともに消えた涙 今はどこにいますか?お元気でしょうか
涙は死ぬまで一緒だと言ってくれた
悲しみは尽きないから
死ぬまで寄り添うよと真面目な顔で言ってくれた
だから もうたずねない
涙の行方
消えた涙の行方
悲しみが降れば
幸せじゃないか
それなのに恋しい涙
喜びにさえあらわれやしない。