詩人:どるとる
神様も仏様もいないこの世界では
僕ら人間が我が物顔で神を名乗る
常識や秩序が大切にされない世界では
虐待やいじめが日常的に起きるだろう
ポイ捨てされた煙草の吸い殻 道端に放置された空き缶
それだけでもモラルのない行為 言い訳は見苦しいぞ
大人のくせに 子供みたいにきれいなものを平気で汚す
頭ばかりよくてさ 心の中は体に見合わない空っぽさ
当たり前なこと
ありふれたこと
たどり着くべき未来は単純なのに
見つめるべき明日はその瞳には映ってない
知るべき真実はその頭にはみじんもない
いろんな情報に惑わされ なにが真実かなにが嘘かもわからないこの世界の矛盾や理不尽に覆い尽くされ
たどり着くべき未来からだんだん離れていく日々に救いはあるだろうか
踏みつけられたその足元のきれいな花はいずれもか弱くけなげな子供たちなのに
見本となり大切なことを教えるべき大人が子供以下では話にならない
たどり着くべき未来は通り過ぎたんだ
たどり着くべき未来はきっと新しさに埋もれたんだ
ほら、例えば古臭い誰かの汗や情けの上に ビルが建ったように。