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詩人:morning star
春の野にいろとりどりの華達が咲いたなら
其の景色(すがた)を心象のフィルムへと焼き付けて
過去のやさしき想いでの歌達の奏で耳へ澄ませながら
旅立ちの刻を踏み出せるでしょう…
一瞬が永劫で永遠が一刹那で在ったならば
感涙(なみだ)や苦悩など取るに足らないにせよ
生命体(ひと)の内奥へ流れ征く時間は、愉楽しければ瞬間に、
痛苦な1秒程無間のような涯ての識らず…
不可思議のSystem(仕組み)其の故に、
迷い惑い憶念い振り回されて心画きし軌道でさえいつしか
行末たがえた方角の見失いし砂塵の瞼(ひとみ)…
揺るぎなき思想だけ生命(むね)へと懐いて征けば
境涯のさきのさきへと抜けた灯火満ちる安堵の都で
悦楽の心情に魂も預けられて
あたたかな涙が頬をつたえば
ずっととおくのような
まつ毛のちかさのような感覚…
過去現在未来の三世の唄もめぐり渦巻ければ
意識のふかくも宙へと帰還って…