詩人:剛田奇作
たすけて
って言えるのは
強い亊だろうか
弱い亊だろうか
どちらでもない亊だろうか
僕らは
足りないから
価値について考える
足りていたら
価値って生まれないもの
生きる亊の意味を考える人は
普通あるべきものがなくて
苦しみ抜いた人だろう
君にしか見いだせないものがある
それは
苦しみの塊にしか
最初は見えないかもしれないけど
実は君の武器なんだ
錆び付いているけど名刀なんだ
僕は 人一倍 生きるのが苦手さ
だけど 君には生きていて欲しいって 考える
あつかましいやつさ
僕ら
もっと、たすけて って 言っていいんだよ
拒否されるのが怖いから甘えるのは 怖い
僕は君を抱きしめるから
理解できなくても
触れていいんだよね
死ぬなんて言うなら
僕にしがみついていなよ
涙落としても
命は落とすな
今はそれで いい
きっと 大丈夫